今まで、初めてインターネットに触れてからというもの、ソフトウェアというデジタルな世界にはまって、色々やってきましたが(といっても、大した成果もないけどorz)、なんかこう、自分がやりたいことってこんなんだったけな~?っという思いがどこかにありました。
そんな中、近年、個人メーカー・DIYメーカーなるものが、メディアに取り上げられるようになりました。
ネットの普及により、営業、販売が個人で出来るようになり、様々な個人ビジネス形態が生まれました。それに加え、3Dプリンタやレーザーカッターなどが普及し、PC上でデジタルにデザインされたものが個人で、容易に形に出来るようになり、自分でモノを作り、売るいうビジネスが低リスクにスタートできるようになってきたと言うのです。
こういった話題に触れるたびにゾクゾクっとしています。個人で小さなモノづくり。生涯、続けていくものにするならこういうのだな、と。
小さい頃、皆とスポーツ遊びするのも好きでしたが、一人黙々と作業するのも好きでした。工具片手に、工事現場などで木材の廃材を拾ってきては、飼ってきたハムスターのアスレチックや、犬の玩具を作ってたりしてました。
大学は当初、機械工学志望だったものの、成績やら学歴やらなんやら訳の分からないものに流されて、土木系に進み、その中で、衛生工学の水処理関係の研究室に入り、研究に夢中になりました。ろくな成果も出せず、日々悶々、苦悩していたけど、何かに打ち込むのは楽しかったな。そんな中でも、一番楽しかったのは、アクリル板やガラスパイプを使って、ラボレベルのオリジナルのリアクターを作ってる時だったような気がします。
今は土木系の技術者への道を歩みつつありますが、なんかちがうなーっと。
やっぱりね、自分の手に収まる小さなものづくりが好きなんだろうな―っと。
学生時代にどハマりしたソフトウェアの世界。ソフトウェアの世界は、お金もかからず、頭の中で描くものを表現できる刺激的な世界です。面白いのはこれからも変わりませんが、目に見えるものを作りたい。元々そんな思いは、学生時代から存在していました。
残念ながら、僕は自分のライフプランというものをバチッと定めて進んできていないので、興味の赴くまま、やる事もあっちゃこっちゃしていて一貫性もなく、どれも中途半端。
趣味だし?色んなことに手を出すのもいいかなって。
でも、、、実感していますよ。残りの人生の使える時間ってもうほんと僅かなんだなと。
平日は仕事。休日は家の事したり、妻と買い物したり、お出かけしたり。喧嘩して一日が終わることもしばしば。じきに子供も生まれます。色んな事をする時間はもうない。やる事は選ばなければ。
今までの個人のモノ作りって、どこまで本格的にやっても趣味の域を出ることってなかったと思うんです。
自宅のガレージに旋盤機やらボール盤やら高価な専門機械を揃えて、他にない斬新なアイディアで、市場に無い、良いものを作ったって、売ろうと思ったら、特許取得やら、設備投資やら、宣伝やら、でっかいお金がかかって、売れる保証もない。リスクばっかりで、ロマンしかない。
それが今は変わってきている。趣味として費やしても許せるくらいの出費でビジネスが始められる。
本格的なビジネスがしたいと思っているわけじゃないけど、好きな事に挑戦して、お小遣い程度であってもお金を稼げてたら素敵じゃない。さらには、それが順調にいき、副業レベル、会社を定年退職した後の職に出来れば、生活のハリが生まれると同時に、年金と貯金に加えての収入が得られて、ちょっと余裕のある生活が出来る。
まぁ実際にはハードルが低くなったってことは、たくさんの人が参入するってことだから、そんな上手くはいかないのだろう。ましてや、この手の技術を得るためのことを一切してきてないのだから、アドバンテージ0。尚更だ。でも、たとえ上手くいかなくたって、趣味と思えば無駄にはならない。大変だけど楽しい。そんな時を過ごせるだけでも僕には魅力だ。それならこれから30年かけてやってみる価値はある。
そう感じている今日この頃なのであります。