前回に引き続き、作成コードの実機テストです。
今回は無事、狙った形を削り切る事が出来ました。
これは何かというとスマートフォンスタンドです。
Fusionでは、作業原点はストックの上面の中心に設定し、オフラインコントローラーでの作業原点はやはり開始の位置でした。
つまり、ストック(木)の上面にギリギリ触れたか触れないかの位置でスタートさせます。
前回、謎の動きで意図しない場所を削ってしまいました。
読めないコードを読んだ事による誤作動と思われるため、手作業で修正します。
fusionで出力したG-codeは、G28 G91 Z0で一旦、機械原点に退避した後、所定の削り開始位置まで移動しますが、この動作が怪しいため削除し、スピンドル回転開始前にG0 Z5を手書きして上に避けるするようにしました。
最初のFusionでの出力コード
(1001) G90 G94 G17 G21 G28 G91 Z0 G90 (????) S6000 M3 G54 G0 X-43.177 Y-35.621 Z10 Z5 Z-2.4 G1 Z-2.7 F1000 X-43.175 Y-35.614 Z-2.766 ~
修正したコード
(1001) G90 G94 G17 G21 (????) S6000 M3 G0 Z5 G0 X-43.177 Y-35.621 Z-2.4 G1 Z-2.7 F1000 X-43.175 Y-35.614 Z-2.766 ~
結果、無事最後まで削り切ることができました。
切削中の様子。切子はたまっていきますが、特に払わなくても支障にはならない感じでした。
Rを付けたところはケバケバしてる。
fusion360の予想作業時間は44分で、実際の時間は50分程度で大きな差はない感じでした。
50分稼働させ続けてもスピンドルは熱くなってると言う感じもなく、無理なく使えてる感じがします。
さて、前回問題になった騒音問題ですが、簡易防音ボックスは完成しておらず、使ってません(材料は買ったのに未着手)。
が、一度の切削深さを5mmから3mmに変えた事と、CNCの置き場を机の上から床の上に変えた事とで、前回のような轟音にはなりませんでした。
まぁ、それでもうるさいんですけど(「騒音計測メーター」というiPhoneアプリで測ってみたところ85dBでしたが、体感的な音量とは一致しない感じでした)。うるさめの掃除機って感じです。
CNCの足にダイソーの耐震パットを挟んでみましたが、大した効果はありませんでした。
今回はやり切りたかったので続行したのですが、アパートでずっと稼働させるにはちょっと煩すぎます。ずっと掃除機かけてるようなもんですので、隣人トラブルにもなりかねません。
なので、本格的な稼働には防音BOXが必要そうです。(→作った)
▪️余談:どうでもいい失敗
失敗その1、切削中に木を固定してた両面テープが外れました。テープが少なすぎた…
失敗その2、切削中にステッピングモーターと全ネジが外れました。
カプラーのねじ止めがゆるすぎたようで、振動と負荷で外れてしまったようです。
オフラインコントローラーで動かす場合は、中断したら元の作業原点に戻せないので、切削時間が長いと言うのはリスクですね。
となると、PCと繋いで動かす事も学んだ方が良いかな。