自走キックボードの駆動装置を考える2

前回の空想話で、重曹を使った駆動装置を考えていたのですが、コストが抜けていたので、少し調べてみました。

 

適当に原料を調べると,下記がヒットしたので,これを使うとすると

 

重曹 25kg ¥3,380

無水クエン酸1kg ¥580

 

炭酸水素ナトリウム1mol(84g)あたりの単価:113.6 円
クエン酸1mol(192g)あたりの単価:111.4 円

炭酸水素ナトリウム3molとクエン酸1molを1セットとして、
1セットあたりの単価:452.2 円

 

さて、ここからが問題だ。走行に必要な気体発生量を推定していきます。

 

圧縮空気技術を応用したエア・カーの開発状況と普及課題
http://www.dri.co.jp/dri_f/watcher/2010/report/takeuchi04192010.htm

 

上記のサイトによると、MDI 社の AIRPod は車体重量220kgで、容量200Lの350 気圧のタンクを搭載。スペック上の走行距離は140〜200kmだそう。

そこで、えいやと走行効率をコレと同じという仮定をすることにする。

 

走行効率、空気1Lあたりの仕事量は
220kg×140km/(200L×350 気圧) = 0.44

体重を含んだ重量を70kg として、1km 走行するのに必要な空気量は
70kg×1km/0.44 = 159L/km

 

二酸化炭素 1mol あたりの体積を22.4NL なので、
1セット(3mol)での発生量は67.2Lとする。

 

ということで、1km あたりの燃料費は
452.2(円)×159(L/km)/67.2(L)=1070 円/km

 

高っけぇー。

ガソリンの価格を150円/L、燃費20km/Lとすると、燃料費は8円/km満たないわけで。この選択肢は厳しいかな。

Updated: 2018年8月17日 — 12:26

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