先日、CNCフライスを買いました。と言っても、まだ組立どころか現物を見てませんが。
工作好きの心をくすぐるこのツールは、ずっと心惹かれていました。が、自分の部屋どころか机すらなく、幼い子供が2人走り回る自宅では、手作業の工作すらできないので諦めていましたが、今回、フィギュア好きの友達が興味を持ったので、友達とシェア購入。友達の家に直接送ってまだ見てません。
国産の定番オリジナルマインド社のKitMillシリーズ(15万円〜)も真剣に考えましたが、結局、格安のSainSmart Genmitsu CNC Router 3018-PRO(2.5万円!)にしました。
僕の主な目的は木工。子供の木製のおもちゃを量産したい、木製小物雑貨を作って販売もできるかな、などと妄想が止まらず、あれこれ調べてしまっているので、ここにメモします。
[データ作成の流れ]
1. 3DCADソフトでモデル作成→STLファイル
2. 3DCAMでNCデータ作成→NCデータ(G-code)
3. CNCソフトでCNCを動かす
CADとCAMは、AutoDesk社のfusion360が、個人(非商用)は無料で使えて多機能な最強ソフト(その分、操作の難易度は高めとのこと)なのですが、動かしてみたら、いかんせん重い。3DCADは以前使ってみて気に入ったOnShapeを使いたいのもあるし、候補となりそうなのをピックアップしました。
[3DCADソフト]
● fusion360 ・・・ AutoDesk社製3DのCAD,CAM,CAEが統合したAll-in-oneソフト
● OnShape ・・・ クラウドベースの3DCAD。タブレットでも動く
[3DCAMソフト]
● fusion360 ・・・ 言わずもがな。多機能だけど難易度は高めらしい
● DeskProto ・・・ FreeEditionでは、X軸に平行なツールパスが利用可能
● MeshCAM V6 ・・・ 低価格で質が高いらしい。27,800円
● Cut3D ・・・ 使い方がわかりやすく入門者におすすめとのこと。40,800円
[CNCソフト]
● GRBL Controller ・・・ オープンソース(MIT)で一番メジャー。更新は停滞気味
● CNCjs ・・・ 新しくてインターフェイスが優秀らしい。オープンソース(MIT)
● Mach3 ・・・ お手頃CNCソフト。デモ版でGcode50行まで試せる。25,800円
[CNCシミュレータ]
● CAMotics ・・・ オープンソースでフリー
● CNCSimulator Pro ・・・ 有償ソフト。$99/年など
ちなみに値段は円のはオリジナルマインド社の販売価格です。
2Dの場合は、Carbide Createが良さそうです(MeshCAMと同じ会社)。2Dといってもポケットや高さも設定できるので(いわゆる2.5D)、工業製品のパーツとかならこれで事足りると思われます。
3Dの場合、3DCADはそれこそ色々あるけども、とりあえずOnShapeを使いたいと考えています。そのため、別途3DCAMが必要なのだけど、シンプルそうだったのは、DeskProto。ただしFree Editionでは、3D機能としてはX軸に平行にエンドミルを移動させながら高さを変えて形を形成するツールパスしか使用できません。これは有機的な形状に適するパスです。大体の作りたいもの合致するような気がするので、OnShape+DeskProtoの組み合わせで事足りればいいなぁ。
まぁただ、円形だから螺旋のツールパス良いなど、他のツールパスが必要になる場面は容易に想像できます。そういったときは、fusion360を使うしかない。
コスパに定評がありそうな3DCAMは、MeshCAMです。オリジナルマインド社のサイトによれば、Cut3Dが操作が分かりやすいため、入門者はまずはこれに触れて、要領をつかんだところでMeshCAMを使うのが良いとのこと。
CNCソフトはCandleというオープンソースのソフトを使うことがデフォルトですが、レビュー動画を見てると別のソフトを使っていることが多い。使いにくいのかな?そして、Mach3が良く出てきたのでメジャーなのでしょう。また、GRBLを調べていると、CNCjs が使いやすいために移行している人が何人かいましたので、良いものと思われます。
以下、木工に関するメモです。
[木材]
● 針葉樹(ソフトウッド) ・・・ ヒノキ、パイン(松)、スギ
● 広葉樹(ハードウッド) ・・・ ナラ(オーク)、ブナ(ビーチ)、ケヤキ、メイプル
高級木材 ・・・ ウォールナット、チーク、マホガニー
[仕上げ]
● オスモカラー ウッドワックス ・・・ 安心自然塗料の代表格。お高め
● ニッペWOODLOVE 水性オイルステイン
● 和信ペイント 水性ウレタンニス
● サンドペーパー 荒らし#240、仕上げ#400
食品衛生法がキーワード
http://www.mgsl.or.jp/tests/chemical/tabid/75/Default.aspx
着色には、ターナー色彩社のミルクペイントが雰囲気よさそうと思いました。原料がミルク由来で安全そうなイメージですが、食品衛生法に適合している旨の記載はありませんので、実質的には、普通の塗料と同じだろうと思います。が、気持ち的に、ねぇ。
これの上から和信のウレタンニスを塗って、食器に使っている方などもいらっしゃいました。家具の着色が目的の塗料なので、玩具としては発色やバリエーションが足りないかもですが。
それにしても、玩具の安全性認証であるSTマークやCEマークなどに適合している発色の良い積み木などはどんな塗料使ってるんでしょうか?調べてもそれらしい説明のある塗料は見つかりませんでした。
早くやりたいー